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JOURNAL · 読み物 · 冬

酒粕の使い道——3つのかたち、4つの使い方

搾ったあとに残るもの。それが日本の台所の名脇役、酒粕です。かたちの見分け方と、家での4つの使い方をまとめました。

5 分で読めます2026-10-21

日本酒を搾ると、液体は流れ出て、固形分が残ります。まだたっぷりうま味を抱えた米と麹と酵母。それが酒粕です。酒造りの季節である冬に出回り、昔から台所で使われてきました。

3つのかたち

板粕ita-kasu · sheet kasu
板状に固まった酒粕。かためなので、少量のぬるま湯や酒でやわらかくしてから使う。
バラ粕bara-kasu · loose kasu
板にならなかった、ばらばらの酒粕。量りやすく、溶かしやすい。
練り粕neri-kasu · paste kasu
練って寝かせ、ペースト状になった酒粕。色は濃くなり、味に深みが出る。漬け床に向く。長く熟成させたものは「踏み込み粕」と呼ばれる。

4つの使い方

  1. 粕汁

    冬の温かい汁もの。だしに根菜、鮭や豚肉を入れ、最後に酒粕を溶き入れます。先に少量の熱い汁で酒粕をのばしておくと、ダマになりません。

  2. 粕漬け

    魚の漬け床。鮭や銀だらが定番です。酒粕に白味噌と少しのみりんを混ぜて魚にまぶし、冷蔵庫で1〜2日。漬け床をぬぐってから、焦げやすいので弱めの火で焼きます。

  3. 甘酒

    酒粕をお湯で溶かし、甘みを加えたもの。おろし生姜を少し入れることも。酒粕の甘酒にはアルコールが含まれます。麹から造る甘酒は別の飲みもので、ノンアルコールです。

  4. 和食の外へ

    酒粕は、チーズや味噌のようなコクとほのかな果実感を足してくれます。クリームチーズに混ぜてディップに、ドレッシングに、バターに練り込んで焼き野菜に。

保存のしかた

酒粕はしっかり包んで冷蔵庫へ。冷凍もできます。月日とともに色が濃くなり、味も深まりますが、それは熟成で傷みではありません。カビが出たら処分しましょう。

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