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生酒・生貯蔵酒・生詰め酒——「生」のちがい

同じ「生」の字なのに、中身は3種類。火入れのちがいを表ひとつで整理します。おまけに、火入れとは関係ない「生」の言葉も。

4 分で読めます2026-10-21

「生」は、加熱していないという意味です。ラベルでは「火入れ」の話になります。火入れは、酒を穏やかに加熱して落ち着かせ、流通や保存に耐えるようにする工程。一般的な酒は、貯蔵の前と瓶詰めのときの2回火入れします。「生」の言葉は、そのどちらを省いたかを表しています。

表ひとつで

ラベル貯蔵の前瓶詰めのとき味の傾向
(一般的な酒)するする落ち着いていて安定
生酒しないしないいちばんフレッシュでいきいき。微かにピリッとすることも
生貯蔵酒しないするタンクでのフレッシュさを残し、瓶で安定させる
生詰め酒するしない落ち着いてまろやか。秋のひやおろしはこのタイプ

覚え方:言葉が「生のままだった工程」を教えてくれます。生貯蔵=生で貯蔵。生詰め=生で瓶詰め。生酒=ずっと生。

家で気をつけること

火入れしていない酒は酵素が生きていて、変化が早いのが特徴です。どの「生」も、買ってから飲むまで冷蔵庫で。開けたら早めに飲みましょう。ラベルには「要冷蔵」と書かれていることが多いです。

火入れと関係ない「生」

生酛kimoto
「きもと」と読みます。自然の乳酸菌で酒母を造る伝統的な方法のこと。火入れとは関係なく、生酛の酒も普通に火入れされています。
生一本kiippon
ひとつの蔵だけで造った純米酒のこと。どこで造ったかの話で、火入れとは関係ありません。

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